医療法人の設立は誰に依頼すればいい?代表的な依頼先候補を紹介!
医療法人の設立を検討している方の中には、
「誰に相談すればいいの?」
という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。
そこで今回は、医療法人の設立を依頼できる専門家の種類と、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
・医療法人の設立はプロに依頼すべき?
医療法人の設立には、複雑な手続きが必要です。
この手続きは、やろうと思えば医師本人が行うこともできますが、非常に煩雑であり、時間もかかります。
そのため、診察やその他の業務を行いながら、医師自らが手続きを行うのは現実的ではありません。
専門家に相談することによって、煩雑な手続きを任せられるようになるため、通常通り業務を遂行しつつ、医療法人の設立が行えるようになります。
また、医療法人を設立すべきかどうかも相談できますので、一石二鳥と言えるのです。
・医療法人設立の代表的な依頼先
医療法人を設立する際の代表的な依頼先は、以下3つです。
・行政書士
・税理士
・コンサルタント
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
・・行政書士
医療法人を設立する場合、ほとんどの方が行政書士に依頼します。
というのも、医療法人を設立するための書類を作成できるのは、行政書士または弁護士だけと法律で決まっているからです。
行政書士に依頼することにより、スムーズに書類の準備が行えるようになり、窓口対応なども代行してもらえるようになりますので、手続きにかかる手間や負担を軽減しやすくなります。
ただし、行政書士と一口にいっても、それぞれで得意分野が異なります。
医療法人の設立手続きに関する経験が一切ない行政書士に依頼すると、通常よりも時間がかかってしまう可能性が高くなりますので注意しましょう。
・・税理士
医療法人の設立手続きを、顧問税理士に依頼するケースも比較的多いです。
税理士は、登録手数料と年会費を支払うことによって、行政書士登録が行えます。
行政書士登録をしている税理士を顧問として雇っている場合、顧問料を支払っているからという理由で格安で請け負ってくれるケースもありますので、一度相談してみるのがおすすめです。
ただし、行政書士登録をしていない税理士に医療法人の設立手続きを依頼することはできません。
この場合、税理士が知り合いの行政書士に案件を振ることになりますので、行政書士への報酬と税理士への手数料の両方がかかってしまいます。
・・コンサルタント
医療関係のコンサルタントに相談するのも1つの方法です。
ただし、先ほども解説したように、医療法人の設立手続きを代行できるのは、行政書士もしくは弁護士のみとなります。
コンサルタントがこれらの資格を持っていない場合、書類の作成を代行することができないため、知り合いの行政書士や税理士に依頼することになります。
場合によっては、二度手間になったり、通常よりも割高になったりすることもありますので注意が必要です。
・まとめ
医療法人の設立は、やろうと思えば医師本人が行うこともできます。
実際に、医療法の知識がない素人が出した申請が通ったという事例も少なくありません。
こう聞いて、
「それなら自分で手続きを行おう」
と考える方もいると思いますが、スムーズに医療法人を設立したい場合は専門家に相談するのがおすすめです。
なぜなら、医療法人は設立して終わりではないからです。
設立後も、クリニックの名義変更など様々な手続きが必要になります。
専門家に相談することによって、設立だけでなく、その後の手続きについてもサポートを受けられるため、スムーズに運営できるようになります。
医療法人の設立は、
・行政書士
・税理士
・コンサルタント
に相談するのが一般的ですが、設立手続きを代行できるのは、行政書士もしくは弁護士のみです。
また、医療法人の設立経験に乏しい専門家に相談すると、手続きまでに時間がかかってしまう可能性がありますので、知識と経験を兼ね備えた専門家に相談しましょう。